SDGsをもっと楽しむ。

① 長野SDGsプロジェクト 第4回ジャパンSDGsアワード SDGsパートナーシップ賞(特別賞)受賞

目次

長野SDGsプロジェクトとは?

長野SDGsプロジェクトを中心としたエコシステムの構築

バックキャスト

一刻も早く長野SDGsプロジェクトみたいな取り組みが必要のない世の中を創りたい

・誰一人取り残さない

先生たちのネットワークの強化と個性を大事にした本質的なSDGs教育の実現

地球規模

それぞれの地域にあった長野SDGsプロジェクトのような取り組みを世界中に横展開

偏愛

自分の好きなこと・やりたいことを大事にしながらとにかく行動してみる

亀田
亀田

こんにちは。今日は、取材をお受けいただきありがとうございます!

小林さん
小林さん

いえいえ、私たちの話でよければいくらでもしますよ。笑

亀田
亀田

ありがとうございます!

長野SDGsプロジェクトは、教育関係の取り組みが多いイメージがあるので、本日インタビューさせていただくことを楽しみにしてました!

古川さん
古川さん

こちらこそ、よろしくお願いします!

長野 SDGs プロジェクトとは?

SDGsを踏まえて行動できる人材を長野県から育てるために、SDGsの啓発や推進に向けた様々な活動を実施。特に2030年に社会の主役となる子どもたちをプロジェクトの中心に置いている。

第4回ジャパンSDGsアワードにて、SDGsパートナーシップ賞(特別賞)を受賞。

教育現場での取組として、「先生が学ぶセミナー」の開催、「オリジナル教材」の開発・配布、 SDGs専門家が学校に出向く「出前授業」、また子どもたちがSDGsへの取組を宣言し、行動するため のプログラム「みんなのSDGs宣言」等を展開。

企業や県民に向けた活動も同時展開しており、経済団体、企業、教育機関、NPO、行政機関が連携。 また、45社を超える企業、65を超える自治体が協賛・賛同し、全県をあげたムーブメントとなった。

サイトURL:https://www.naganosdgs.jp/

長野SDGsプロジェクトを中心としたエコシステムの構築

亀田
亀田

それでは早速本題に入っていきたいと思います。

長野SDGsプロジェクトさんは、どのような取り組みをしているんですか?

小林さん
小林さん

元々は、長野のSDGsに対する認知度が3.3%しかないということに衝撃を受けて、それを改善するために、この取り組みが始まりました。

今のコアメンバーとなっている3人が別の環境系のイベントを担当し、その時にSDGsを取り上げ、そして、ある日カフェで、自分たちでもSDGs推進活動を自主的にできるのではと、その日のうちにプロジェクトをやろうということが決まっていました。笑

亀田
亀田

なるほど!志あるメンバーが集まりましたね!

古川さん
古川さん

長野県内の認知度とは反比例して、当時の上司に「やりたい」と言ったらすぐにやらせてもらえることになりました。当時の上司には本当に感謝ですね!

ただ、活動資金がないと継続していけないということで、自分たちの取り組みを支援してくれる協賛企業を最初に集めました。

僕たちの活動資金は、そういった取り組みを応援してくださっている皆さんのおかげで成り立っています。

亀田
亀田

こういう取り組みで協賛企業を集めるのって難しいイメージがあるんですが、どのように多くの人を巻き込んでいったんですか?

古川さん
古川さん

うーん、そこは、会社が広告業界なので元々つながりのある方に、正直に伝えていくということを意識していましたね。

変に、協賛していただいた人たちにメリットがあると伝えるよりは、本当に素直に、子どもたちのためだったり、未来への投資という意味も込めて協力いただけないかという感じでお願いしていました

協賛企業の方へのメリットはしっかりありました!

当プロジェクトの支援について:https://www.naganosdgs.jp/approach/support

亀田
亀田

そうやって誠実に自分たちの想いを伝えていくことによって、共感してくれる人たちを集めていけたのですね…。

こういう場面では、ちょっとでもよく伝えようとしてしまいそうです…。笑

亀田
亀田

認知度が3.3%しかないというところに関しては、認知度を上げるためにどんな活動をしていましたか?

小林さん
小林さん

SDGsの伝道師を増やすための活動や出前授業、教材配布などを全て無料で実施しています。

こういった活動は協賛企業さんがいるからこそできていますね。こちらは、ホームページをご覧いただければ大体どんな活動をやっているのかっていうところは見えてくると思います。

出前授業_豊科南小学校
亀田
亀田

SDGsの伝道師を増やすための活動や、出前授業とは具体的にどんな活動でしょう?

小林さん
小林さん

SDGsの伝道師を増やす活動としては、教員の方向けにSDGs教育に関する研修を開催しています。出前授業は、他のSDGs教育を行っている団体さんに協力をしてもらい実施しています。

ただし、その方たちにすべてを任せるのではでなく、1つ1つの授業にできるだけ私自身も同伴して、実際の現場を見ておくということを大切にしています。

亀田
亀田

なるほど。そこも自分たちだけでやらずに、すでにSDGs教育を実施している組織を巻き込んでやっているのですね。

巻き込み力がすごい…。

教育を行っていく際のこだわりみたいなものはあったりしますか?

小林さん
小林さん

SDGsを本当の意味で理解してもらうために、行動変容してもらうことがとても重要だと考えています。

行動変容といっても、SDGsに貢献できるようなアクションって身近なものでもたくさんあるので、私たちはとにかくSDGsに対するハードルを下げて、貢献可能性を感じてもらうことを意識しています。

SDGsと聞くと、自分たちにできることはないと感じてしまうかもしれませんが、そんなことは全くないんだよ、みんな貢献できることはたくさんあるんだよっていうのを伝えています。

亀田
亀田

行動変容は大事ですよね。

僕も学生時代は、SDGsにおける行動変容について研究していたのでその大切さは非常に分かりますし、SDGsアクションに対するハードルは下げていくというのはとても効果的だと思います。

亀田
亀田

今、活動内容を聞いていると、教育機関向けの活動が多いように感じ取れたのですが、企業向けの研修はやっていないのですか?

古川さん
古川さん

企業向けの研修は、事例を聞くだけのものが多く、”あとは自分で考えて!”という感じに見受けられ、本当にSDGs活動の推進に役立っているのかギモンを抱いたので、現状は実施していないです。

というのも、企業によって貢献できるポイントが変わってくるからです。相談を受けた時に、その都度こんなことができるのではないかということはお答えしているので、研修やセミナーという形での支援ではなく、完全に個別相談やオーダーメイドでの回答をさせていただいております。

ただ、SDGsに取り組んでいる企業さんの取り組みをまとめた教材などの作成は行っています。

企業の取り組みまとめはこちらから!

https://www.naganosdgs.jp/sdgs_action

亀田
亀田

なるほど。これは手厳しい意見です。笑

特に企業は、自分ごと化して事業を変革していくことが難しいので、カスタマイズして伴走していくような支援が大切になりそうですよね。

古川さん
古川さん

はい、そうですね。

一人ひとりがSDGsの意味を理解しようとしながら、自分たちにできる取り組みを考えていくことがとても重要だと思ってます。

ただ、これからは、企業にとって価値のあると思われるアイデアをもっと提案していきたいと思います。

亀田
亀田

楽しみです。笑

実際に教育機関向けに多くの取り組みを広げることができている長野SDGsプロジェクトであれば、今までにない効果のある研修を実現することはできそうです。笑

古川さん
古川さん

ありがとうございます。笑

亀田
亀田

ここまで、大まかに長野SDGsプロジェクトさんがどんな取り組みをしているのか聞いてきましたが、長野SDGsプロジェクトさんを中心にエコシステムを構築することによって、3人という少ないコアメンバーでも、たくさんの人を巻き込んでいろんな取り組みを実施できているという印象を強く感じました。

小林さん
小林さん

実際に、そこは意識して取り組んでいるポイントでもあります。

多くの人を巻き込むことで自分たちだけではできないプロジェクトを動かすことができるし、多く人と一緒にSDGsを考えることができます!

「SDGsを踏まえて行動できる人材」を育てるための様々なプログラム

(長野SDGsプロジェクト)

亀田
亀田

さて、次は、私たちが考えているSDGsに関する3つのキーワード「バックキャスティング」「誰一人取り残さない」「地球規模」の観点からもっと深く取り組みについてお話を伺っていきたいと思います。

小林さん
小林さん

お願いします!

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