誰一人取り残さない:再エネならなんでも良いというわけではない。 1人1人に向き合った誰も取り残さない再エネを目指す
ここでバックキャスティングというキーワードの質問は以上にして、続いて誰ひとり取り残さないっていうところに関して聞いていきます!
現状、太陽光パネルというところでいうと、
例えば、森林破壊だったり、その廃棄先がどうなるかとか、それがリサイクルできるかなどのトレードオフ課題も発生してきてると思うんですが、そこについて何か取り組んでいることだったり、顔の見える化っていうところに関しても導入すると普通だったらこういう課題が発生するんだけど、私たちはこのように解決しているみたいな取り組みだったり、その他、まだ解決できていない悩んでるポイントなどでも良いのでお聞かせください!
一番メジャーなみんな電力事業で言うと 先程も喋った通り、再エネならなんでもいいわけではないので、調達基準っていうのを設けています。 具体的には、 ・森林や環境を著しく破壊していない ・地域住民の方ときちんと合意がとれている などの項目を設けて、同意していただいたところときちんと契約をすることにしていて、お客様にも安心してサービスを利用いただけるようになっています。
一番メジャーな「みんな電力」事業で言うと
先程も触れた通り再エネならなんでもいいわけではないので、
・自然環境へ大きな負荷をかけていないか
・発電所とその建設地域との間で良好な関係を築けているか など、いくつかの項目を設けています。これに同意していただける発電所からのみ再エネを仕入れ、お客様にも安心してサービスを利用いただけるよう心がけています。
その一方で、パネルの廃棄問題だったりは、弊社でもまだ手を付けられないのが現状です。「みんな電力」は太陽光パネルの製造会社ではないのでできることは限られてしまうのですが、個人的には今後何らかの形でパネルの廃棄問題にアプローチできたらなという希望はあります。
まずは1つ1つ目の前のことからきちんと解決していきます。
ありがとうございます。
そういう調達基準って他の再エネの会社だったり、国で設けられているものとかってあったりするんですか?
まだないと思いますね。
世の中で売られている再エネのほとんどが顔の見えないものですし…。そうすると、再エネは再エネでも大きく環境破壊を行っている発電所に知らず知らずのうちにお金を支払っている…なんてこともあり得ます。
あと、石炭火力発電の電気でも環境価値をくっつければ再エネ100%として販売できるので、いつの間にか石炭火力発電所や原子力発電所にお金が流れてしまうことも多いです。
再エネも賛否両論ある中で、きちんと1個1個の目の前の課題解決に誠実に向きあって、対応していくのは、すごい大事ですよね。
発電所によって課題も本当に千差万別なので…。
例えば、弊社が契約している風力発電所では、近隣住民からご意見があったら直接お話を聞きに行って、納得していただけるまで対話をされています。音が気になるなということでしたら、おうちの窓を二重サッシにする個別対応をすることもあるんです。
それでも、100%反対がない状態は難しいですが、できることは努力される発電所の方ばかりで信頼しています。
人それぞれ嫌だなと感じる部分は違うので、それぞれの課題を解決しようとすると個別対応になっていくんですね。その辺は泥臭く解決していかないと、本当の課題解決につながらないですし、誰かを取り残してしまうような解決策になってしまいますね。
あとは、環境価値でしたか?
イマイチ全容が把握しきれなかったので、もし可能でしたらもうちょっと詳しく説明を頂きたいなと思います。
実は再エネというのは、電気の価値と環境価値がバラバラに取引されているんです。私たちのように多くの生産者さんと直接契約を結ぶというのは結構大変なことなので、この仕組みを利用し安価な「実質再エネ」プランを販売するこ新電力は多いです。
そのシステムって実際に再エネの普及に繋がるんですかね?
本当の意味では繋がっていると思ってます。でもその事実はなかなか見えないので、悩ましいところです…。
なるほど、そういう意味でも電力の顔の見える化ということは重要になってきそうですね。
そうですね、まだまだ解決しなければいない問題もありますが、1つずつ立ち向かっていきたいと思っています。