バックキャスト:顔を見える化し、つながりを生み出すことによって自律分散型の社会を実現する
ここまでで、大体どんな取り組みをされているのかなっていうのは理解できたと思うので、次のテーマに移っていきたいと思います。 UPDATER様は、どんな未来像を描きながら事業をしているのか改めて聞かせていただいてもよろしいでしょうか?
繰り返しになりますが、ブラックボックス化されたものを見える化をすることで、顔の見える関係、つまり人と人との繋がりを再生して、たくさんの”嬉しい”を生み出して世界をアップデートしたいと考えています。
なるほど、実際に課題解決していきたい分野は、気候変動、貧困などに対するアプローチがメインになっていますか?
社会課題のテーマは特に絞っていません。電力事業で培ったテクノロジーと繋がりでできることがあればどんどんアプローチしていきたいと思っています。 ちなみに先ほども触れましたが…
弊社創業のきっかけは、代表の大石が自分の携帯の充電が切れそうな時に、目の前に座っていた女性がソーラー式の携帯充電器をぶら下げているのを見て「この人からいま電気を買いたい!」と思ったからなんです。笑
この人だって自分で電気を作れるし、おじいちゃんやおばあちゃん、子どもなど生産人口に含まれてない人が電気で富を生み出すことができれば、日本中がもっと元気になるんじゃないか?と思ったんですね。
そんなエピソードがあったんですか!笑
確かにそのエピソードを聞くと、よりUPDATERが目指している社会のイメージがつきやすくなりました。
そうなんです!
電力に限らず、中央集権型ではなく自律分散型のものを増やすために事業を展開していきたいと思っています。
なるほど…。
ここまでのお話を聞いていると空気、土、木材といろいろなことの可視化をやってきてると思うんですけど、将来的にはどんなものでも顔が見える化されるインフラとして機能するみたいなところを目指してるんですか?
そうですね、生活に欠かせないもから着手することは、社会課題解決に関わる人を増やすためには大事かなと思っています。気が付いたら社会課題解決に貢献しているみたいな仕組みを作れたら良いですよね。
あとは「納得して選ぶ」という価値観を広げたいというのもありますね。その商品やサービスがの背景を知った上で購入するという体験を、生活の中に1つでも多く増やす力になりたいです。
なるほどですね。
実際に顔が見える化したことによって価値観や行動が変容するとか、そういう体験をされたお客様の声ってどんなものがありますか?
例えば「みんな電力」ユーザーのお声だと、自分のお金が共感していることに使われていることがすごく嬉しいとか、環境に良い電気を使うだけじゃなくて、生産者さんの活動まで応援できるのが嬉しいと言っていただけています。そんな体験によって、生活その中で顔の見えるものを選ぶ機会が増えたという方もいらっしゃいます。
なるほど。
ということは、顔の見える化というのは、ストーリーを可視化するってことに焦点を当ててるんですか?
そうですね、そこを一番大事にしています。
「買い物は投票」っていう表現もあるくらいですしね。お金の支払い先が見えると、つながりが生まれると思っています。
例えば、どんなつながりが生まれていますか?
例えば弊社の株主でもあるマルイさんでは、東北の電気を作っている町の農作物を横浜のマルイさんで物産展を実施する取り組みが生まれています!
個人や企業が電気をきっかけに地域とつながる、つまり地域の関係人口が増加していくことが理想的です。
UPDATER様ならではの、顔が見える化されている電気だからこそ生まれたつながりですね。これからもどんどん顔の見える化を通じてつながりを生み出していき、ゆくゆくはそのつながりが海外まで広がっていくと面白そうです!!