こんにちは!本日取材をさせていただく亀田です。よろしくお願いします!
こんにちは。UPDATERで広報やSNS運用を担当させていただいている佐藤チェルシーです。よろしくお願いいたします!
UPDATERとは?
みんな電力株式会社は、本日2021年10月1日付で商号を「株式会社UPDATER」(アップデーター)しました。「みんな電力」は電力事業におけるサービス名称として引き続きます。
UPDATER (みんな電力)は、「顔の見える電力」をコンセプト再生可能エネルギーを供給する小売り事業を実施しています。「顔の見える電力」に用いられているブロックチェーン技術を活用した「電力トレーサビリティ」システムは、世界で初めて商用化を実現し、「どの発電所かどれだけの電気を買ったのか」見える化することに成功しています。
自然エネルギーを活用した地域間連携を積極的にすすめており、第4回ジャパンSDGsアワードでは、電気を通じて地域間の「繋がり」を作ったことなどを評価されました。
第4回ジャパンSDGsアワードにて、SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞
株式会社UPDATER:https://updater.co.jp/
みんな電力サービス サイト:https://minden.co.jp/
みんな電力からUPDATERへ ~顔の見える化を当たり前に~
早速ですが、UPDATERでは、どんな取り組みをしているのかお聞かせください!
UPDATERの取り組みは一言で言うと、様々な顔の見えるライフスタイルを提案・実現させるマルチサービスを行なっています。
今は「みんな電力」という再生可能エネルギーを生産者様の顔の見える形で提供し、気候危機などに対応していく事業が一番知名度がありますが、他にも”顔の見える”ということをキーワードにいろんな事業を広げていこうとしている段階です!
なるほど、確かにUPDATERといえば、再生可能エネルギー事業のイメージがあります。その分、他にどんな事業を行っているのかとても気になります!
あるといっても、まだ立ち上げ初期のものばかりなのですが、紹介させていただきます。
具体的には、「みんなエアー」、「TADORi(タドリ)」、「みんな大地」、「みんなリビング」などの事業があります。
全部おもしろそうです。笑
ありがとうございます。笑
一つずつ紹介していきますね。
「みんな大地」では土壌の可能性に着目し、有機農業を通じて耕作放棄地を再生したり、土を扱うことでストレスが軽減できるアグリヒーリングとしての企画運営も考えております。 土壌の見える化をすることによって、私たちが食べるものが安心安全になっていくこともありますし、元気になった土はCO2の貯留量が上がるので、地球温暖化対策にもつながります。
なるほど、なるほど。
さらに、農地で作物を育てながらその上で太陽光発電をするソーラーシェアリングという発電方法も提案していくことで、炭素貯留量を上げるだけでなく再エネも作り出せる。農家さんは農業以外の収入も得ることができるようになります。 そうすれば農家さんだけでなく、地域もさらに元気になるんじゃないかと考えていて、ソーラーシェアリングの提案を興味を持ってくださる農家さんに行っている最中です!
とてもおもしろい取り組みですね!
農地で太陽光発電をすると、日当たりが農作物にどれぐらい影響が出るか気になる人が多いかなと思うんですけど、普通に育った作物とソーラーシェアリングで育った作物は品質が違ったりするんですか?
一概には言えませんが、きちんと遮光率を計算してパネルを設置しているため、ソーラーシェアリングにしたからといってすごく収穫量が下がるということはありません。
光飽和点といって、これ以上太陽光を浴びても作物の成長に影響しないというポイントがあるのですが、そこを踏まえてパネルの角度を調整しているんです。
なるほど、なるほど!!
本当に今まで使われていなかったような太陽のエネルギーをその土地でフル活用できるようにするサービスなんですね!
株式会社LODUのメンバーでも畑を作ったり、田んぼの手伝いをしたりしているので、そこでソーラーシェアリングできないか相談させてほしいです。笑
素晴らしいですね!
どんな方でも始められるようにいつでも個別でのご相談を受け付けているので、いつでもお問合せください。笑
次は、「TADORi(タドリ)」について説明させていただきます。
大きく2つの軸があり、1つ目は顔の見えるライフスタイルを提案するウェブメディア・ECサイトの運営です。”顔”というのは生産者の顔という意味だけでなく、商品のストーリという意味も含んでいます。その商品やサービスの背景を知り、納得してご利用いただく機会を増やすために、今後も衣食住いろんな分野について紹介していきたいと思っています。
2つ目は、「みんな電力」事業で培ったブロックチェーンシステムを活用し、商品の生産背景だったり支払ったお金の行き先を明らかにする、トレーサビリティーシステムの横展開です。
第一弾では、チョコレートの購入者が「応援金が届いたこと」を確認できるよう、販売価格の一部がカカオ生産国の社会課題解決のために使われる応援金付きチョコレートを販売しました。今後さまざまなものに展開していきたいと考えています。
これもまた面白い取り組みですね。
電気事業で培った技術をうまく他の分野に活かせてますし、さまざまな分野の課題解決につながりそうです。
はい、どんどんいろんな分野に挑戦していきたいと考えています。
次は「みんなエアー」の説明をさせていただきます!
空気質の見える化ということで、お店や職場、ライブ会場などの空気質調査と対策の提案を行っています。そこで働く方も訪れる方も安心できる空気環境をつくることで、ウェルビーングな環境づくりにつなげることも目指しています。さらに、このような活動の中で得た調査結果や空気環境改善のノウハウを発信するメディアも運営しています。
良いですね、コロナが流行ったこともあって、空気の見える化ということは、関心も高そうです。
ウェルビーングという観点で、働きやすい環境を作っていくことは、社員の幸福度や、生産性の向上にもつながりますよね。
最後に、生まれたばかりの「みんなリビング」の紹介も…笑
「みんなリビング」は、国産材をもっと有効活用したい!という思いから立ち上がった事業です。日本は世界有数の森林国ですが、多く利用されているのは海外で大規模な森林伐採を行ってできたりする安い木材です。一方で日本の森林は、適切な管理が行われず土砂災害が増えています。このような問題を少しでも解決することを目指しています。
今はまだ、国産材を使った積み木やお皿づくりなどの小さな一歩から始めているんですが、ゆくゆくは木材のトレーサビリティ付きのお家づくりなど、大きなこともできると良いなと思っています!
ちょっと長くなりましたが、このように再エネ以外の事業でも顔の見えるライフスタイルを提案していきたいと思っています。
ありがとうございます!
それぞれの事業についてわかりやすい説明でした!
様々な分野でサプライチェーン全体の顔の見える化は、SDGsにおいても課題になっていますし、そこが見える化されたら、解決される問題もあるよねと僕も常々思っています。
みんな電力からUPDATERに社名変更した経緯というのは、電力事業から「顔の見える化」っていうところをキーワードにしてどんどん新規事業を展開していきたいからということなんですか?
そうですね。おっしゃる通りです。
そもそも弊社は、みんなが自由に電力を作ったり購入したい電気を選ぶことで富が分散されて、日本各地が元気になるんじゃないか、ひいては貧困の解消に繋がるんじゃないかという、代表の大石の思いから創業されました。「顔の見える電力」はその1つ目の手段だったのです。
なるほど、UPDATERといえば、みんな電力事業・再エネというイメージがありますが、元々は再エネと貧困をはじめとして、いろんな課題を結びつけて解決するという思想のもと創業されているのですね。
はい、世の中にあるいろいろな社会課題を辿っていくと「ブラックボックス化されていること」に起因するんじゃないかと思っているので、そこを見える化していくことで、地球温暖化や貧困問題など、さまざまな課題にアプローチしていきたいです。こういった思いから昨年10月に、「世界をアップデートする人たちになる」という意味でUPDATERという社名に変更しました。
その名の通り、UPDATERってアップデートする人たちって意味だったんですね。笑
そうなんですよ。笑
世の中もアップデートするんですが、自分たちも含めてアップデートしていこうよという思いも込めています。
自分たちもアップデートしていくという姿勢はどの企業においても大切ですね。
児童労働の問題や貧困の問題も、やっぱりブラックボックス化されているところに潜んでいたり、実際に環境負荷が出ているかって商品を見ただけじゃ分からないですもんね。
分からないですよね。
その辺をブロックチェーン技術などの最新の技術を使ってトレーサビリティを向上させて解決していこうということですね。
そうです!
電気の見える化は、電気を買うお客さんが、どんな人が作ってるんだろうとか、どんな場所で作ってるんだろうということが、見えるようになって安心して購入できるっていうことだったと思うんですけど、例えば、土の見える化っていうのは何が見える化されて、それはどういうお客さんに向けたサービスなんでしょうか?
今のところは主に農家さん向けです。
農地の炭素貯留量や土壌状態を可視化し、土壌の改良に取り組みます。有機農業を実践して耕作放棄地を活用したり、土壌再生を実現するソーラーシェアリングづくりを目指しています。
「みんな電力」を選んでくださっている方って、地球温暖化を何とかしたいとか自立分散型の社会に共感する方が多くて、CO2を削減しながら地域も応援できるような発電所が増えることを喜んでくださるんです。このような価値観に共感してくれる農家さんや、農業や地域をもっと盛り上げたいと思っている農家さん、そして「みんな電力」を応援してくださっている方にとっても嬉しいサービスでありたいです。今後もっといろんな人に使っていただけるサービスにできるよう頑張ります!
再エネ・貧困・農業分野の課題をうまく結びつけて同時に解決するようなアプローチなので、多様な人に共感してもらえる素晴らしい事業だと思います!
ありがとうございます!
土の見える化に関していうと、肥料まみれになってしまった土は痩せてしまって作物にも影響が出るのですが、最近はそれを気にする方も増えてきました。その方々にとってもお野菜を買う時の安心感につながります。今は、まだ研究を開始したばかりで土壌調査を行っている最中ですが、今後サービスとして展開していく予定です。
まさに、土の見える化を体現したとてもおもしろい取り組みですね。
一見すると農業って環境に良さそうに見えますが、やり方によっては環境負荷が大きですもんね。
そうなんです。
具体的には地下水を取ってしまったり、炭素貯留量を低下させてしまったり、自然が破壊されてしまったり…。
それが全て見える化されていくと、僕もそうですし、エシカル消費やSDGsなどに興味ある人にとってはすごいいいサービスだなと思います。
嬉しいです!
電力も農業も、再エネや有機農業なら何でもいいっていうわけではないですし…。
発電所を作るということは大なり小なり開発行為なので、再エネと言えど環境負荷がゼロということはないのですが、自然と共存できるような形を模索できたらと思います。