どうも、株式会社LODUのSDGsゲーム教材クリエイターかめちゃん(亀田樹)です!
本記事では、僕も制作に携わった「シェアアンドサルベージ」について魅力を紹介していきたいと思います!
金沢工業大学 SDGs推進センターによると、 以下のように説明されています。
「シェア アンド サルベージ」は、プレイヤーが様々な食材を使って、それぞれの「課題料理」と全プレイヤーが協力して作る「共通料理」を作ります。しかし、料理を作る過程で、食品ロスが発生します。そこで、プレイヤーは協力して様々な食事会を開催し、食材のシェア(共有)、廃棄食材のサルベージ(救い出す) により、楽しみながら食品ロスの解決方法を学びます。(金沢工業大学 SDGs推進センター引用)
というように説明されています。
「シェアアンドサルベージ」では、自分だけの料理を作っていくワクワク感と、他の人と協力して料理をつくるワイワイ感を同時に楽しめるゲームになっています!
また、ゲームをプレイしていく中で、普段の生活で食品ロスを減らす工夫や、様々な食材のバーチャルウォーターについても学ぶことができるゲームになっています。
ゲームのルールはシンプルで戦略要素も少ないので、ゲームをあまりしない方にプレイしてみて欲しいゲームでした!
それでは早速、かめちゃんが実際にプレイしてみて感じた「楽しみポイント」、「学びポイント」について書いていきたいと思います!
基本情報
- 人数:4人
- 時間:30分
- 年齢:6歳から
- ゴール:2番,12番
- テーマ:食品ロス、バーチャルウォーター
- ダウンロード有無:あり
- ゲームシステム:協力プレイ、セットコレクション
楽しさポイント
①料理の素材がどんどん集まっていくワクワク感
シェアアンドサルベージでは、それぞれのプレイヤーに自分の課題料理が配られるので、その料理に必要な食材を集めていくことが目的の1つになっています。
食材は、毎ターン山札からランダムで1枚引くか、自分以外のプレイヤーが料理を作っていく過程で廃棄した食材をサルベージ(救出)することで集めることができます。
2種類の入手方法があることで、どんどん自分の欲しい食材が揃っていく過程を楽しめますし、自分の廃棄食材が人のためになった時にも、喜びを感じることができます!
②ゲーム中にみんなで言い合う合言葉でワイワイできる
シェアアンドサルベージには、いくつかの合言葉が存在します。
合言葉は、ゲーム中で料理が完成したときの「クッキング!」、食材を廃棄する時の「フードロス!」、逆に食材を救出するときの「サルベージ!」などなど、それをみんなで言い合うのがとても楽しいですし、テンションが上がる瞬間になります!
皆さんもプレイするときには、合言葉を叫びましょう!「レッツサルベージ!!」
学びポイント
①食品ロスを出さない工夫
農林水産省によると、食品ロスとは、「本来食べられるのに捨てられてしまう食品のこと」です。
皆さんも、自分で料理するときや、外食するときに、本来だったら食べられる食品を捨ててしまっていませんか?食品ロスは、日本でも大きな課題として捉えられており、年間612万トン出ています(2020年時点)。
ゲーム中では、テーマカードに従い、フードバンクに集まった本来捨てられるはずの食材を活用して、オリジナルの料理を考える食事会があります。
テーマカードには、「食材を丸ごと一個使う」などのミッションが書いてあり、食品ロスを出さない工夫を学ぶことができます!
②バーチャルウォーター
環境省によると、
「バーチャルウォーターとは、食料を輸入している国(消費国) において、もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定したものであり、ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授のアンソニー・アラン氏がはじめて紹介した概念です。」と紹介されています。
つまり、外国から輸入するということは、食料だけでなく水資源も他国に依存しているということにつながります。
シェアアンドサルベージの全ての食材カードには、5段階でバーチャルウォーターについて記されているので、どんな食材がどれくらいの水資源に依存しているのか学ぶことができます!
また、水資源の依存度を減らす取り組みとして、テーマカードの条件に「地元の食材を使う」というミッションもあります。
地元の食材を使うことは、地域経済を発展させるだけでなく、輸出入のコストもかからないため、環境負荷を削減することができるのです!!
https://www.kanazawa-it.ac.jp/sdgs/topics/movies/game-mov.html#share
金沢工業大学 SDGs推進センター
参考文献
①農林水産省 食品ロスの現状を知る(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html)
②環境省 virtual Water (https://www.env.go.jp/water/virtual_water/index.html)
③国土交通省 水資源(https://www.env.go.jp/water/virtual_water/index.html)
KIT SDGs 推進センター